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統合失調症の作業療法
統合失調症の治療では、薬物療法や心理教育の他に、作業療法を行う場合があります。
作業療法とは、絵画、折り紙、手芸、園芸、スポーツなどの、作業活動を行いながらの治療です。これらの作業療法は、言葉を主体にしない交流によってストレス解消や自分の価値観を高めるなどの効果が期待できます。入院患者さんの病棟活動の一つとして取り入れられたり、また、デイケアプログラムの1つとして行われる治療法になります。
作業療法は、作業療法士が担当します。作業療法士は、精神科の医師の指示のもと、作業療法を行うだけでなく、患者さんが集中できるような作業活動を見つけて、それぞれの患者さんに合ったものを取り入れてくれます。
統合失調症の急性期の場合、作業療法によって幻覚や妄想を抑えたり、現実の世界で過ごす時間を増やしたり、生活のリズムを整えるなどの目的で行われます。
慢性期の場合は、退院を目的にして、作業療法を行います。ですから、患者さんのペースで行える作業活動を、少しづつ増やしていきます。退院を目的とする場合は、薬の管理や生活のリズムの管理、自分のことを自分で行う自己管理、そして、作業能力や体力が向上することが必要になります。