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多重人格の図書館本

多重人格の図書館本

図書館本の探し方

情報を集めるには、インターネットや本が効果的でしょう。

ただ、インターネットの利用できない人は現在でもたくさんいますし、本を買うのは時間とお金がかかります。

このような時、もっともいい方法が「図書館の本を読むこと」でしょう。図書館の本を探すには、機械でのキーワード検索が1番です。

インターネットの利用できる人は、図書館へ行きたい場合前もって検索しておくのもいいでしょう。

キーワード検索する際、何をキーワードに使うかはたいへん重要です。

たとえば、こちらが選んだ参考文献の1つ『臨床心理学大系 第19巻 人格障害の心理療法』は「多重人格」でキーワード検索しても出てこないでしょう。

しかし、「人格」で検索したり多重人格が「心理学」に関係したものと知っていたりすれば、この本に出会える可能性はあります。

ただ、この本には次から書くような、別の方法で出会ったのです。

1. 共通していそうなテーマ番号を見つける

最初に、図書館の機械で「多重人格」とキーワード検索しました。

その時、キーワードに使えそうな言葉を探したり、参考になりそうな本のデータを印刷したりもしておきます。

ただ、この時は多重人格の別名「解離性同一性障害」をキーワードに使っても、本は1冊も見つかりませんでした。

1番注目したのは「請求記号のもっとも上にある番号」です。

多くあり共通していそうな番号を見つけ、その番号の本が並べられているところへ行きました。

2. 目をつけた番号の本を見る

目をつけた番号の本を、片っ端から探しました。

次の段階でもそうですが、必要かを見極める時は目次を見るといいです。

本に出てくる言葉の索引がついているのは、便利です。

できれば、目をつけた番号の本は全部見た方がいいでしょう。

本に出てくる言葉の索引がついているのは、便利です。

この方法によって、参考になりそうな本を2冊選び出しました。

ただ、借りて家に帰った後で実際に読んだところ、1冊は必要でなかったと分かりました。

このようなこともありますので、要注意です。

3. 目をつけた番号の周辺を見る

これは、非常に大事です。

実際、参考文献11冊の内7冊はこの方法から見つけ出しました。

多重人格に関連していそうな言葉や、関連分野の辞典・事典がないかに注意して探したのです。

辞典・事典は短い説明で載せられている場合が結構あり、専門用語を突然調べなければいけなくなった時にも便利です。

「参考図書」のコーナーにも辞典・事典があるため、時間に余裕のある場合はここを見るのも1つの手でしょう。

シリーズ本も同じ理由で、便利なものです。

このようにして、わたしは参考文献を選び出しました。

参考文献の詳しいデータは「おすすめ本・参考文献」でご紹介しています。

また、別の方法として他に「図書館員に聞く方法」があります。

専用コーナーが設置されている場合もあるため、気軽に聞いてみるといいでしょう。

多重人格の図書館本は?

請求記号のもっとも上にある番号は、本のメインテーマを表しています。

必要な図書館本を探す時は、ここを参考にすると便利です。

では、多重人格の図書館本はどうなのでしょうか?

多重人格に関連する言葉は検索時役立ってくるかもしれないため、調べる過程で出た言葉も詳しくご紹介します。

こちらが実際に図書館の機械で調べた時は「145.8」が多く見られました。

そのため、『基本件名標目表(BSH)第4版』でメインテーマ「多重人格」を表す番号かどうか、調べてみたのです。

これは図書館関係の勉強をする時、必要になってくる本です。

請求記号の表す、本のメインテーマを調べたい時はこの本を使うといいでしょう。

ただ、「本のメインテーマ」として独立した項目の設置されていない場合も結構あるため、要注意です。

多重人格は独立した項目があり、「141.93」と「145.8」が当てられていました。

「141」はメインテーマ「普通心理学・心理各論」、「145」は「異常心理学」を表す番号でした。

多重人格に関連する言葉はないか、先ほどの本とセットになっている『基本件名標目表(BSH)第4版 分類体系順標目表・階層構造標目表』と合わせて調べてみました。

すると、「心理学」「倫理学」「人格」の言葉が関連していそうだと分かりました。

系統立てて考えると、「心理学」「倫理学」から細かく分かれている項目の中に「人格」があり、さらに分かれている中に「多重人格」があるのです。

こちらが実際に調べた経験も合わせると、結果は次のようになります。

《多重人格を表す請求記号中の番号》

141.93と145.8

《関連していそうなメインテーマ・言葉》

心理学(請求記号中の番号(以下同じ)、133)・普通心理学(141)・心理各論(141)・異常心理学(145)・倫理学(240)・臨床心理学・人格

※ただ、こちらが実際に調べた時は「倫理学」のところへ行きませんでした。

この結果と合わせて「おすすめ本・参考文献」で詳しくご紹介している本から、使えそうな、多重人格に関する言葉を見つけてもいいでしょう。

それでも……

「図書館本の探し方」ではキーワード検索や請求記号のもっとも上にある番号を元にした検索、「多重人格の図書館本は?」ではメインテーマ「多重人格」につけられた番号や多重人格に関連しそうなメインテーマ・言葉を詳しくご紹介しました。

しかし、それでも必要な図書館本はまったく別のところにある可能性もあるのです。

あり得そうな例を、1つご紹介しましょう。

請求記号のもっとも上にある番号は、本のメインテーマを表しています。

図書館関係の勉強をする時必要になる『日本十進分類法新訂8版・9版本表対照表』によると、次のような番号があります。

934 メインテーマ「評論・エッセイ・随筆」

935 メインテーマ「日記・書簡・紀行」

936 メインテーマ「記録・手記・ルポタージュ」

「多重人格と向き合う」の章にある「体験談を読む」で詳しくご紹介した『多重人格者の心の内側の世界――154人の当事者の手記』は「手記」と書いてありますが、こちらの行った図書館ではメインテーマ「多重人格」につけられる番号の1つ「145.8」が当てられていました。

ただ、請求記号は定められた方法・実例を元に「それぞれの図書館が決める」ため、ばらつきの出てしまう場合があるのです。

エッセイや日記、手記は探したいメインテーマにつけられた番号の本が並べられている場所から、見えない範囲にあるかもしれません。

共通していそうなテーマ番号を見つけたからと検索結果の閲覧を途中で止めず、最後まで見るようにするといいでしょう。

おすすめ本・参考文献

《おすすめ本・参考文献の詳しいデータ》

フランク・パットナム・著/安克昌・中井久夫・訳/金田弘幸・小林俊三・共訳

『多重人格障害――その診断と治療』

2000年11月 岩崎学術出版社

……参考文献のあちこちで紹介されていた本です。

原典が役に立ったと、アメリカのある多重人格者が書いています。

河合隼雄ほか・編

『臨床心理学体系 第17巻 心的外傷の臨床』

2000年8月 金子書房

……参考文献①。一丸藤太郎「多重人格(解離性同一性障害)と幼児虐待」の章を参考にしました。

多重人格を巡る状況は、第19巻よりこちらの方が幅広く紹介されているでしょう。

「多重人格って何?」の章にある「古典的・現代的多重人格」でご紹介したこれらの多重人格タイプについて詳しく知りたい場合は、この本です。

馬場禮子・福島 章・水島恵一・編

『臨床心理学体系 第19巻 人格障害の心理療法』

2000年11月 金子書房

……参考文献②。

岡﨑順子「解離性同一性障害の心理療法」を参考にしました。

診断と治療について、多めに書かれています。

とくに、治療方法については具体例もあり、参考になるでしょう。

安香宏ほか・編

『臨床心理学体系 第20巻 子どもの心理臨床』

2000年6月 金子書房

……参考文献③。

平田美音「子どもの精神病」を参考にしました。

PTSD(心的外傷後ストレス障害)について、書かれています。

中島義明ほか・編

『新・心理学の基礎知識』

2005年1月 有斐閣

……参考文献④。

和田秀樹の書いた項目「多重人格について児童虐待との関連から説明せよ」を参考にしました。

項目執筆者の氏名は、他の参考文献でも挙げられていました。

イアン・ハッキング・著/北沢 格・訳

『記憶を書き換える――多重人格と心のメカニズム』

1998年4月 早川書房 ※原典は1995年の発行

……参考文献⑤。

多重人格を取り巻く問題を1つ1つ深く追究していて、新たな観点を与えてくれます。

バリー・M・コーエンほか・編著/安克昌・訳者代表/中井久夫・序文

『多重人格者の心の内側の世界――154人の当事者の手記』

2003年2月 作品社

……参考文献⑥。

「多重人格と向き合う」の章にある「体験談を読む」で、詳しくご紹介しています。

また、同章にある「多重人格の人同士のグループ」では、この本に載せられていた現在もある日本の交流機関誌を詳しくご紹介しています。

サイトのリンクもございます。

坂野雄二・編

『臨床心理学キーワード[補訂版]』

2005年10月 有斐閣

……参考文献⑦。

おそらく、「辞典」(言葉の意味を解説した「じ」典)ではなく「事典」の類です。

各項目が、短めの説明でまとめられています。

携帯しやすい小ささが、たいへん便利です。

山下恒男

『日本人の「心」と心理学の問題』

2004年10月 現代書館

……参考文献⑧。本の題名になっている問題を、多角的に分析しています。

「多重人格と現代社会」の章にある「多重人格と文化と儀式的虐待」で少々触れた、日本で最初に行われた多重人格の報告について詳しくご紹介されています。

他にも、日本で行われた多重人格裁判の例が、書かれています。

他の参考文献にはないような、独特の観点を与えてくれる本です。

日本図書館協会件名標目委員会・編

『基本件名標目表(BSH)第4版』

『基本件名標目表(BSH)第4版 分類体系順標目表・階層構造標目表』

両方、1999年7月 日本図書館協会

……上が参考文献⑨、下が参考文献⑩。

  セットになっている、大きめの参考図書です。

  「多重人格の図書館本」の章にある「多重人格の図書館本は?」で詳しくご紹介しています。

巌 礼吉・編著『日本十進分類法新訂8版・9版本表対照表』

1998年4月 日本図書館協会

……参考文献⑪。

  大きめの参考図書です。

  上の参考文献と同じ場所で、詳しくご紹介しています。

こちらで紹介した知識や実際の状況、本はあくまで「ほんの一部」です。

「膨大に」例外があることを、忘れないようにしましょう。

参考文献使用先

※番号は、「おすすめ本・参考文献」で参考文献に割り振った番号です

「多重人格って何?」

・病名の変化 ①④⑤

・古典的・現代的多重人格 ①⑥ ※⑥は「交代人格」に関する用語解説した箇所にのみ

「解離に関して・症状・統合失調症との違い」

・解離と解離性障害 ②③④⑥

・症状 ①②

・多重人格と統合失調症の違い ①②⑤

・多重人格・統合失調症の幻聴 ②

「原因」

・クラフトとロスの説 ①②

・虐待とPTSD ①③④⑥⑦

・説の不確定性1 ⑤

・説の不確定性2 ②③⑤

・心的現実と心的外傷 ①⑤

「診断」

・『DSM-Ⅳ』の診断基準 ①② ※②は診断基準の引用のみ

・発病率と特有のアプローチ ①②

・アンケートによる診断 ②⑤

・人格障害の徴候・他の診断過程 ②⑦

・誤診に注意! ①⑥

「治療」

・目標・原則・治療の原型 ②

・注意されること1 ②

・注意されること2 ②

・治療過程 ②

・催眠療法 ②

・芸術・薬物・集団心理・入院療法 ②

・多重人格の臨床像 ①

・治療中・治療後の経過②

「多重人格と現代社会」

・多重人格と記録媒体メディア ⑤⑥⑧

・多重人格と文化と儀式的虐待 ①⑤⑥⑧

・多重人格と男女差 ①⑤⑥

「多重人格と向き合う」

・自分で知識を集める ⑤⑥

・体験談を読む ⑤⑥

・多重人格の人同士のグループ ⑤⑥

「多重人格の人との接し方」

・言葉に気をつける ①②

・病院には行けない本人へ ①②

・状況は人それぞれ なし

「多重人格の図書館本」

・図書館本の探し方 なし

・多重人格の図書館本は? ⑨⑩

・それでも…… ⑨⑪

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