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多重人格の人への接し方

言葉に気をつける

多重人格に対して悪いイメージを持っている場合は、まずそれをなくしていく必要があります。

境界性人格障害 分裂性人格障害 統合失調症(精神分裂病)

これらには「境界」「分裂」と、多重人格に対して持たれやすいイメージが含まれています。

どう区別すればいいかは、詳しい情報がなければ分かりません。

何の情報も知らず、名称のみから中身を推測することは難しいのです。

多重人格の人も他の精神的なものを抱えている人と同じく、間違ったイメージによって苦しむことが多いです。

正しい診断を受けるのさえ数年かかるかもしれず、訴えている困難を解決できない間不安でたまらないでしょう。

誰しも、人生で1度や2度は、どうしようもないくらい辛いことに遭うものです。

その時、これまで信頼していた人に「面倒臭いから」と離れられたら、どう感じますか?

多重人格の人はもともと、人間関係をうまく築けていない場合が結構あります。

名称など、少ない情報や昔からある間違ったイメージにとらわれて離れていくのは止めるべきです。

同じく、接する時のささいな言葉にも気を遣うといいでしょう。

たとえば、励ましの言葉としてよく使われる「頑張れ」は、人や時によって逆にプレッシャーを与える場合があります。

「今でも充分頑張っているのに、それ以上何を頑張れというの!?」のように。

「たまには休んでいいよ」と言った方が、この場合は良かったでしょう。

もちろん「障害」「精神病」など、他の人へ悪いイメージを与えるような言葉は使わないようにしましょう。

病院には行けない本人へ

臨床側によると、多重人格は30代の人に多く見られると言われています。

あくまでも「多く」であり、実際は違う年代にも見られるでしょう。

他の章で、多重人格の診断や治療にについて詳しくご紹介してきました。

もし多重人格になっている人の経済的状況が安定していない場合、病院に行くことさえ大変なのです。

多重人格の場合は正しい診断を受けるだけで数年かかるかもしれないので、その分必要となるものが増えます。

こうなる原因には心的外傷(トラウマ)、中でも児童虐待が関係していることが多いです。

自分ではなく、他の人が原因で余計な負担をしなければならないのです。

ここに、普段は多重人格に関係していない人からの間違ったイメージを負わされると、相当な負担を感じます。

他の人から与えられる負担を除いても苦しみは大きいのに、これでは自殺したいと思ったり、自分を傷つけたりしたくなります。

このような行動は多重人格の症状に挙げられていますが、もともと出ていなかった場合は普段関係していない人が、症状を作ってしまうことにもなりかねないのです。

多重人格の人、とくに病院に行くことさえできない人にはこのようなことを考慮して接するといいでしょう。

できない人たちも、生き続けていく力を得られる環境作りが大切です。

状況は人それぞれ

多重人格を正しく理解するためには、本人もそれ以外の人も関連知識を集めるといいでしょう。

ただ、それには限界があることをあらかじめ知っておくべきです。

実際になっていなければ分からないものや予想外の事態は、いくら勉強していても「できる限り予想する」ことしかできないのではないでしょうか。

起こった時、どう対応するかを前もって考えておきましょう。

それでも、実際に遭遇して混乱した場合は考えておいた対応が、うまくできない場合もたくさんあります。

混乱した時、早めに落ち着ける方法を見つけると、日常の多くの場面でもきっと役に立つでしょう。

同じ「多重人格」でも、状況は人それぞれです。

さらに言うと、同じ人でも状況はその場所その時によってまったく違ってきます。

普段から多重人格に関わっている人同士でも、関連する言葉の扱いはお互いに違っているでしょう。

自分がいいと思って言ったことが相手を傷つけてしまったり、自分が伝えたかった度合いを相手がそれほど理解してくれなかったりするのです。

どう受け止めたか度合いも分かるよう話し合えたら、非常にいいのですが。

日常でも、なかなかできません。

相手が多重人格の人で自分がそうでない場合は、自分から感じていることを積極的に、たくさん話せるといいでしょう。

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