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先端恐怖症
尖端恐怖症という病名は、聞いたことがある人が多いでしょう。
尖端恐怖症とは、はさみ、ナイフ、鉛筆、針、カッターなど、先端がとがった物を見た時に、精神的に強く動揺し、体に一時的な変調が起こるという症状です。場合によっては、鋭くとがった物ではなくても、光沢のある鉄柱が視界の片隅に入ってしまったり、指やペンなどを自分に向けられたりしたときに、恐怖を感じてしまうこともあります。
ナイフやカッターの刃先を向けられれば、誰でも恐怖を感じることと思いますが、尖端恐怖症の場合は、それ以外のものでも異常に反応してしまい、症状が重くなると、パニックに陥ることもあります。また、尖端恐怖は、うつ病の部分症状として現れることが一般的です。
あるいは、心的症状から、様々なものの尖端を見続けることが出来ないというケースもあります。例えば、車のワイパーの先に対して、恐怖を感じるという患者さんもいるのです。
そして、その先端で他人を傷つけてしまうという妄想が現れる場合もあり、対人関係に支障をきたしてしまいます。
とりわけ、熱があるときや睡眠不足のときなど、体調がよくないときは症状が重くなります。
尖端恐怖症の治療法には、抗不安薬や抗うつ薬などを使った薬物治療が一般的に取り入れられています。